いわしくらぶ広報の吉田コウです。
いわしくらぶ東京店では、現在3つの部活動が動き出しています。
今回はその中の一つである「ウクレレ部」の部長、そして「いわしの部活動」の発足を提案した張本人でもある、ウクレレ奏者のSHINさんにインタビュー。部活動が始まったきっかけ、今後の活動、そして「いわしの部活動」の将来像まで、詳しい話を聞きました。
なぜ部活動?
–– 本日はよろしくお願いします。まずは「いわしの部活動」の発足を提案したきっかけについて聞かせてください。
SHINさん (以下 SHIN): 僕が経営しているウクレレスクールで、何度かレッスンの場として開店前の時間にいわしくらぶを使わせてもらったんです。単純にお店としての雰囲気もいいし、レッスン中だけでなくてレッスン後にお店がオープンしてから入ってくるお客さんとの交流も楽しめて。スクールの中でもコミュニティづくりにはこだわっていたんですが、レッスンのその先でもコミュニティができていく感じがすごく気に入りました。それでいっそ部活動として発足すれば、僕としてもたくさんの人にウクレレの魅力に触れてもらえるし、お店としてもお客さんが入るから、お互いハッピーだなと思ったのがきっかけでしたね。
–– いわしくらぶには色んなお客さんが来られますよね。
SHIN: 本当に客層の幅は広いなあと感じています。年齢、性別、職業、何も関係なく、色んなバックグラウンドを持った人が集まる印象がありますね。実は、それも部活動発足のきっかけの話につながるんです。僕は元々ウクレレ以外のものとの「コラボ」をたくさんやってきて。僕以外の人も部活動をやってくれたら、部活動間での交流なんかも生まれたりするんじゃないかなあと思いますね。始まったばかりの今の段階でも、すでに少しずつ構想が出てきつつありますし。それもいわしくらぶだからこそ実現できることですよね。
ウクレレ部について
–– シーシャとウクレレって、一般的にはあまり繋がりがないように思えます。
SHIN: 実はすごく親和性が高いんです。シーシャを吸ってのんびりする感覚って、ウクレレを弾いてる時と似てるなあと思ってて。しかも、いわしくらぶの場合はシーシャ屋さんとしての側面だけじゃなくて、ブックカフェとしての機能もありますから。ちょっと日常から抜け出して、のんびりゆったり過ごすことに関しては、シーシャも本もカフェも、ウクレレと通じ合うところがあるんじゃないかなと思います。
シーシャカフェっていうと「夜」とか「影」みたいな、ちょっと暗い印象を受ける人もいるんですけど、ブックカフェって印象としてすごく明るいものだと思うんです。その間に位置する場所として、いわしくらぶは部活動にすごく向いてるんじゃないかな。ぜんぜん違う別のものを繋ぐ空間というか。そういう意味でも、部活動間の交流は生まれやすいんじゃないかなと思いますね。それこそいわしみたいに「回遊」するイメージかな。
–– ウクレレ部の活動を通じて、SHINさんご自身は何を目指しているんでしょうか。
SHIN: まずそもそも僕自身が大好きなウクレレという楽器に触れる人が増えてほしいというのは第一にありますね。そのきっかけが僕の大好きないわしくらぶになるというのも、魅力的なことです。
それから、さっきも言いましたが、他の部活動とのコラボは積極的に進めていきたいですね。個人的にも他の部活動に参加しようと思っていますし、部全体として「ウクレレ部 × ◯◯部」みたいな機会を作っても楽しそうですね。色んな角度からウクレレを見てみると、ウクレレの持つ魅力が新しく見つかるんじゃないかなと思っているので、そこは個人的にすごく楽しみです。
そういう意味で「いわしの部活動」は実験の場になるんじゃないかな。他の部活動にも色んなことに実験してほしいと思います。
–– では、ウクレレ部としての目標を聞かせてください。
SHIN: 夏の終わりくらいまでに演奏会をやれたらと思っています。それまでの成果発表会みたいなイメージで、会場はもちろんいわしくらぶ。ウクレレの魅力も、いわしくらぶの魅力も同時にひっくるめて発信したいので、部内だけではなくてオープンなイベントとしてやりたいですね。
「いわしの部活動」の将来像
–– これから先、どんどん部が増えていくのでしょうか。
SHIN: それはそれで魅力的だとは思うんですが、一旦は今ある部活動がそれぞれの目標を達成することの方が先決かなと思っています。現段階でやってみたいことに挑戦して、それぞれゴールテープを切った段階でもっと部活動が増えた方が、交流の幅も広がるんじゃないかな。増えるとすればシーシャと親和性があって、いわしくらぶを活動場所とか「部室」として使えるような部活だと、交流もしやすくていいですよね。
いわしくらぶに来る人って、みんな程度は違えどシーシャに興味があって来るんだと思うんです。だからこそシーシャと親和性が高い部活動なら、きっと興味を持ってもらえるはず。そうやってシーシャを起点に、そしていわしくらぶを起点に、色んなものに興味を持つきっかけとして部活動が機能するといいですね。磯川さん (いわしくらぶ店主) が目指しているのもそういうところだと思うし。
–– どんな人に「いわしの部活動」を勧めたいですか。
SHIN: こんな人が向いている、という意味では「新しいもの好き」な人じゃないかなあと思います。いわしくらぶ自体が、元々アンダーグラウンドにあったものを表に出そうとしている「新しい」お店なわけだし、それこそ僕みたいに自分の好きなものの「新しい」側面を見たい人たちが部長をやってるわけだから。知的好奇心というか、今まで見たことのないもの、会ったことのない人との出会いへの興味を持っている人は「いわしの部活動」にすごく向いていると思います。
–– 「いわしの部活動」のプロジェクトとしてのゴールはどこにあるのですか。
SHIN: それはやっぱりコミュニティマネジメントの体系化にあると思いますね。「いわしくらぶがこんなことやってる」っていうのが他のところでも話題になってくれれば嬉しいし、かつ他にもやりたいところはたくさんあるはず。そういうところにノウハウを渡したり、お手伝いしたりできるようになると「いわしの部活動」は成功なんじゃないかなと思います。
–– ありがとうございました。
取材後記
「部活動」という小さくてゆるやかなコミュニティづくりと、その中で起こる「実験」の結果としての化学反応。これからも楽しいことが起こりそうな予感を感じさせる、ワクワクするようなインタビューでした。
今後の「いわしの部活動」をぜひ、あたたかく見守ってください。そしてぜひ、参加してみてください。きっと新しい何かを感じていただけるはずです。ご興味のある方はいわしくらぶ東京店のTwitterからDMでご連絡ください!